福運を願って食べる
雑煮は、平安時代初期に年神に供えた餅・人参・大根などの収穫物を一緒にして、一つの鍋に入れて煮込み、福運を願って食べたのが始まりです。雑煮のつくり方や材料は、地方によって、または家庭によって違いますが、正月にちなんで、おめでたい意味の食品を各種入れた汁の中に餅を入れて食べるのは、1年間体が長持ちするようにとの意味です。東日本では角餅で清汁仕立て、西日本では丸餅で味噌仕立て、九州や山陰では小豆雑煮という傾向があります。雑煮用に太い箸が使われるようになったのは、室町時代後期からと伝えられています。足利義勝が将軍を継いだ翌春に雑煮の箸が折れ、その秋に落馬して亡くなった事件があったため、弟の義政が8代将軍になったときに、太い箸をつくらせるようになったといいます。平素でも箸の折れることを凶兆とし、松の内に用いる箸は、容易には折れない柳の太い素材を用いるようになりました。柳の木は柔軟で折れにくく、風雨にも耐える縁起のよい木とされています。
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