1年の最終日
1年の最終の日を「大晦日(おおみそか)」「大つごもり」といいます。晦日とつごもり(月籠り)はどちらも毎月最終日を意味しており、12月は1年の最終の月なので「大」を付けて区別しました。1年の最後の忙しい日ですが、夜になると年の境目ということで正月準備もすべて整え終わり、神棚にお供えをして、眠らずに年神様を迎え入れるとされてきました。大晦日にはそばを「ざる」や「かけ」にして食べることが多いのですが、特別な料理をつくる地方もあります。青森や宮城では、正月用の重詰料理と同じもので酒を酌み交わし、その年の労をねぎらいます。また煮しめなどに出世魚であるぶりを入れて縁起をかつぎます。熊本や長崎では、「古めし」といって大晦日にご飯を炊いて、神・仏・牛・馬・農機具までにも供え、一家揃って新年を迎える習慣があります。大分県臼杵の「黄飯汁(きめしじる)」は、黄飯というくちなしの実の茹で汁で炊いたご飯の上に、焼き魚の身をほぐしたものと、大根・ごぼう・人参・ねぎ・豆腐などと一緒に調味したものをかけて食べます。
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