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春を告げる魚

おどり喰いとしても知られる「白魚」は、春を告げる魚として江戸時代から珍重されています。徳川家康が白魚を大変好んだことから、東京隅田川河口の佃島で白魚漁がおこなわれるようになり、「御用白魚」と金文字で書かれた朱塗りの箱に納められ、毎年将軍家に献納されました。数人の警護がついて運ばれたといいますが、現在ではこの地で白魚は獲れなくなってしまいました。白魚の産地は、島根の宍道湖、茨城の霞ヶ浦周辺です。「おどり喰い」は生の白魚を二杯酢で食べる料理で、宍道湖の郷土料理です。白魚は淡白な味わいなので卵とじ・椀種・天麩羅・酢の物など各種料理に使える食材です。

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