地鎮祭とは、家を建てる前に、その土地を清め、工事の安全を祈り、さらに一家の末永い繁栄を祈願する儀式が地鎮祭です。『日本書紀』にも持統天皇(六九一年)のときに、「鎮めるまつり」として出てくる歴史ある儀式です。
家を新築することは、人生の喜ばしい大きな節目です。それにあたって、いくつかの行事を行うのが習わしです。通常は「地鎮祭」「上棟式(棟上げ式)」「新築祝、新築披露」の順番で行われます。
地鎮祭は、地主と工事関係者だけの内輪で行われることがほとんどですが、地域によってさまざまなやり方があります。どの日にするか、祭壇はどうするかなど、地鎮祭に関することは神主さんや工事関係者に相談するとよいでしょう。
建主側として準備するのは、御神酒、洗い米、水、塩、海の幸、山の幸などです。
具体的には、御神酒二本、塩一合を盛った皿、盆に三角に折った半紙を乗せて、その上に洗米一合をのせます。そして、「山の幸」として野菜や果物、また「海の幸」として尾頭付きの魚やするめを供えます。水も忘れないようにしましょう。
赤飯、日本酒、鯛、するめ、かつお節、紅白の餅、まんじゅう、お茶、海苔、菓子折など